ハイジの寝言☆ミ
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0487 フランダースの犬 -11- 2000フランの金貨
 【フランダースの犬】-11-

夢破れ・・・そして・・・
アントワープの街に小雪が舞い始めます。
公会堂へ絵を提出したネロは結果が発表されるその瞬間を待ち続けます。そして・・・


「 落選・・・・ボクの絵は・・・・ダメだった・・・・ 」


最終選考まで残ったネロの絵でしたが、一等は幼い頃から高名な画家に指導を受けていたステファン少年のものとなったのです。またネロの絵は素材の悪さと未完成であることが減点となり、審査の結果落選してしまったのでした。

落選・・・。
この言葉だけがネロの心に重くのしかかります。
自分の絵はダメだった。おじいさんとの約束を守れなかった。全てを注ぎ込んで描いた絵が・・・。幼いネロにはそれ以外のことは考えられなかったのかもしれません・・・。

今ネロの目の前は真っ暗になるのでした・・・。

もう何も考えることの出来なくなったネロはパトラッシュと共にブラッケン村への帰り道、とんでもない物を雪道で発見してしまいます。
それは2000フランの金貨が入った袋でした。

◆2000フランの金貨コゼツが銀行から借り入れたお金で毎年このお金で村は成り立っている。
金貨を落としたことに気がついたコゼツはハンスと共に必死になって探している。もし見つからなければコゼツ家どころかブラッケン村の存亡にもかかわる事態となる。〔ちなみに生前のジェハンお爺さんの一月の稼ぎは2フラン〕

それはなにもかも・・・、今のネロの全ての苦痛を開放させうるだけの大金でした。しかしネロはこのお金を自分のものにしようとは微塵も考えず、それどころか無実の罪を着せたコゼツの落とした金貨だと気づいた彼は、この金貨を彼のもとへ届けることにするのでした。

「まぁまぁ、ネロ・・・なんとお礼を言ったらいいのか・・・。待っててね、あの人もすぐに帰ってくるから」

「アロア、パトラッシュは何も食べていないから疲れているんだ。休ませてあげて。・・・アロア・・・パトラッシュをよろしくね・・・」


「うん。・・・? ・・・ネロ?」


自分の力ではもうパトラッシュの面倒をみることができないことを知っていたネロは事後をアロアに託し、この最愛の二人に別れを告げ、一人おじいさんの眠るお墓へと向かいます。




「おじいさん、ごめんなさい・・・。ボクの絵、ダメだったんだよ・・・」


画家への夢は絶たれ、200フランの賞金も得ることが出来なかったネロは、それでも足りるはずのない僅かばかりの小銭全てを家賃の支払いとしてテーブルに置き、この懐かしい我が家を去るのでした。


外は猛烈な吹雪でした・・・。
仕事もなく放火の疑いまでかけられているネロに行くあてなどあるはずもありません。
空腹で意識もはっきりしないネロ。唯一の生きる望みだった気力も失ってしまったネロ。
吹雪の中、途中 靴が脱げたことも気づかず、あの燃えるような情熱の瞳に光はなく、ただ虚ろな目のまま毎日おじいさんと通った懐かしの道のりをアントワープ大聖堂へと導かれるように歩み続けます・・・
 

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アメリカ上映用劇場版の
V2RT | URL | 2008-12-23-Tue 02:16 [EDIT]
結末は改編されたそうですが・・・
どのような作品となっているのか 気になります

通常はありえないけど "if〜" の物語としてこれもありかな?

なのか それとも

Powered by USAで無理やりハッピーに持ってったぞ的な改編
なんでしょうか?

パトラッシュとネロ君が無事な世界というのも見てみたい気がするのですが・・・
日本に輸出した際のアンハッピーバージョンも作ったそうですが
十傑作 | URL | 2008-12-23-Tue 07:36 [EDIT]
四度、映画化され四度ともハッピーエンドだったらしいですね。
この辺にも国民性の違いを感じたりします。

>幼いネロは何も考えることの出来なくなった
>唯一の生きる望みだった気力も失ってしまった
一攫千金…じゃなかった汚名返上のチャンスを自分から捨てたネロが理解できないという
声もあるんですが、この絶望感は絵に対する真剣さの裏返しにほかならないわけですね。
(ルシエンも同じようなものだったし)
元々、金銭で得られる幸福に関心が薄い子だったし
この辺は純粋過ぎる性格が完全に裏目に出ているような気がします。
私は多少不純でもアロアのために生きていて欲しかったな…。
HEY GOD・・・!!!
名古屋氏 | URL | 2008-12-23-Tue 08:11 [EDIT]
原作でもアニメでも救わないですよね・・・何にせよバッドエンドよりグッドエンドの方が良いですよ、何が悲しゅうて落ち込みながらトボトボと帰宅せにゃならんのか・・・、「フランダースの犬」は確かに悲しい物語です、ですがポジティブに考えるとするならば「ネロの勝ち逃げ」という解釈も出来ます、最後の最後にあれだけの人の心を動かしたのですから・・・試合に負けて勝負に勝った・・・という感じでしょうか、例え無理矢理な考え方と批判されても構いません、私はネロの一人勝ちと信じています。
RE
2007 | URL | 2008-12-23-Tue 19:10 [EDIT]
>四度、映画化され四度ともハッピーエンドだったらしいですね
知りませんでした。さすがに詳しいですね。(^ ^;

問題はその映画が好評を得たかどうかでしょうね(^ ^;
昔にはジブリの姫様もなにやらおかしな映画として放映され、最近でも某格闘マンガが実写映画化される模様ですが、ハッピーエンドを望む国民性というよりは独自の視点で物語を新たに開拓する精神、または自己主張や自己顕示欲が強い国民性、といった印象を私は受けます。

最近観たアメリカ映画「アイ・アム・レジェンド」や昔の大作「アルマゲドン」なども最後に主人公が死にますが面白かったです(^^)

でも本心はやっぱりネロとパトラッシュには生きて幸せをつかんで欲しかったです。

>何が悲しゅうて落ち込みながらトボトボと帰宅せにゃならんのか・・・
この言葉、ちょっと笑ってしまいました(笑 ほんと、そんな感じですよねぇ〜(^^)
でもネロは最後に幸せを掴んだのだと私も信じていますし、実際そうだったのだと思います。

if の世界はありです。ネロとパトラッシュは生きています。どこに?あなたの心に(アロア談)
「ハイジの寝言」も if です(^^)
IFの世界
V2RT | URL | 2008-12-23-Tue 22:22 [EDIT]
十傑作様、
詳しい情報ありがとうございますなんと4度とは知りませんでした

名古屋氏様、
>何が悲しゅうて・・・
もうおっしゃるとおりです

管理人様
>if の世界はありです。ネロとパトラッシュは生きています。
どこに?あなたの心に(アロア談) 「ハイジの寝言」も if です(^^)

確かに管理人様のブログでは
マリさん、ネロ君、マシュウさん、
(別れたはずの)ラスカルetcetc・・

皆さん元気に総出演ですね(^ ^)

これだけのコンテンツを継続するのは大変だとは思いますが
少しづつでも息長く更新していただけると幸いです

*フランダースの犬についての情報を探しネット上をうろついていたら
 銅像建立の経緯が分かるHPを見つけました
 "A Dog of Flanders | フランダースの犬"で検索するとトップに出てきます
 概出だったらごめんなさい
 こちらのHPの中でアメリカにおいてラストがあのような形となった一つの要因として
 アメリカ社会での訴訟の可能性というような記述がありました
 "子供が泣き出した場合訴訟を起こされるかもしれない"
 とのことでなんというか・・・有る意味アメリカらしいなと思った次第です
RE V2RTさん
2007 | URL | 2008-12-24-Wed 00:02 [EDIT]
こんばんはV2RTさん。
素敵なHPのお知らせありがとうございます。
ずいぶん以前に見た記憶がありましたが、あらためてみると「フランダースの犬」について本当に詳しく、そして愛情を持って書かれた内容にビックリです。

「フランダースの犬」は古い日本のアニメ世代にとっては至高の作品で、多くの人たちの記憶の中に残っている物語だと思います。ちなみに私は再放送組みですが(笑

>子供が泣き出した場合訴訟を起こされるかもしれない
これは米国だと実際にありそうだから笑えます (^ ^;

それぞれのお国事情というものがありそうですね。
日本の世界名作劇場も結構原作を独自に改編していますが、改悪ではないので素直に受け入れられます。
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