ハイジの寝言☆ミ
アルプスの少女ハイジと世界名作劇場作品の画像、イラスト、動画等の著作権は瑞鷹株式会社様、日本アニメーション様、それぞれに帰属します。二次使用はご遠慮下さい。
0486 フランダースの犬 -10- 風車小屋の火事
 【フランダースの犬】-10-

大好きなおじいさんがいなくなってしまった・・・
何も持たない自分がこの先どうやって生きていけばいいのかなどネロに分かるはずもありませんでした。
しかし今やらなければならないことを彼は知っていました。


「絵を・・・絵を描くんだ・・・」



聖夜に向けて・・・


◆ジェハンおじいさんの死を知ったミシェルは有無を言わさずネロを引き取ろうとしますが、肝心のネロがそのミシェルの誘いを毅然として断ります。

「いい絵を描くんだ・・・ネロ」

おじいさんの想い出の残るこの家を去っては絵は描けない。そしてそれはおじいさんとの約束でもあったからです。

「そうか・・・、分かったよ。・・・強くなったな、ネロ」

こうした彼の強い気持ちを察したミシェルはコンクールの終わった後にまた迎えに来ると言い残しネロのもとを去ります。

「大変だったらしいなぁネロ?だがそれとこれとは別だ。家賃はちゃんと払ってもらうぞ?んん?」

◆しかしそんなネロにハンスはお構いナシの家賃請求を向けてきます。支払日の期限はコンクールの開かれるクリスマスまで。もし払えなければ家を追い出すと言い残し、ハンスはネロのもとを去ります。

◆ジョルジュは今度鍛冶屋の下働きとして町を出ることになりました。兄と離れ離れになって寂しくなるポールのためにネロはヌレットおばさんから貰ったアヒルのクロを譲り、そんなネロにジョルジュは

「クリスマスにはまた帰ってくるから元気でいろよ」

と言い残しネロのもとを去ります。

大切なものを失ってしまったネロ。しかし彼にはまだ生気がありました。それは今為すべきことがはっきりと見えているからです。


おじいさんの絵
パネルに向かって絵を描こうとするネロですが、いざとなると筆がなかなか下ろせません。風車の絵を描くつもりでいたのですが、本当にそれでいいのかと疑問が芽生え始めます。そんなネロを見たアロア。

「頑張ってネロ。大丈夫よ、ネロは誰にも負けないくらい上手なんだから。私の描いた絵なんて・・・ホラ」

そう言って恥ずかしながら見せたアロアの画用紙にはおじいさんの優しく微笑む顔が描かれていました。

「!・・・そうだ・・・おじいさんとパトラッシュを・・・・。ありがとうアロア!」

こうしてネロは一心不乱におじいさんとパトラッシュの絵を描きはじめます。毎日々々パネルに話しかけながら筆を滑らせ描かれるその絵は、まるでおじいさんとパトラッシュが生きているかのような素晴らしいものでした。


風車小屋の火事!
コンクール開催の日も迫ったそんなある日。村に唯一あるコゼツ家の管理する風車小屋が火事に見舞われてしまいます!

風車小屋
ナポレオン時代からブラッケン村に存在する古い風車で、全ての村人たちが作った麦などの粉挽きに使う重要なもの。コゼツ家が管理しているが、古い木造建築のために過去にも故障し、風車修理の名人ノエル爺さんが何度か修理している。

出火の原因(後に判明)
粉挽きに使うことだけを優先的に考え、古い風車に油も差さず動かし続けたため摩擦で発火。小麦袋に火がついた。結局はハンスとコゼツが無理に動かしたための出火であった。しかし・・・

「旦那様、こりゃきっとネロの仕業です!あいつ牛乳の仕事を取られたもんで村人たちに仕返ししたに違いありません」


「ネロ・・!ネロ・・!・・・またしてもあいつかッ!」

恐ろしい発想でした。何も知らないただの10歳の少年が放火の濡れ衣を着せられたのです。
必死に無実を主張するネロや彼を庇うアロアでしたが、曲がった歯車はますます狂った時を刻み始め、遂には村人たちの歯車までもが捻じ曲がり始めたのです・・・。

こうして全ての村人たちからの信頼も失い、唯一残されていたジェスタス宅の牛乳配送の仕事も失ったネロは殆ど食事も口にできない状況に陥ってしまうのでした・・・。

しかしそんな中、ネロはもてる全ての力と望みとを賭けてコンクールへの絵を描き上げるのでした・・・。


コメント大歓迎です。お気軽にお書き下さい。

 管理人にだけ表示を許可する (返信はしません)
救いの手
V2RT | URL | 2008-12-22-Mon 21:21 [EDIT]
物語が最大の山場にかかってくるにつれ
重苦しいエピソードが続きますね

当時はこのあたりから毎週の放送が
まともに見られなくなったような記憶があり
放送途中で何度かテレビのスイッチを切って
しまったこともありました

お話の中に少しでも明るい内容が出てこないか
見ていましたが結局最後の場面まで救いの手は
届かなかったというイメージが強く印象に残ってます

それがトラウマになっているのか他の名作はDVDで
再視聴したんですがこの作品だけは借りることを
躊躇してしまい、いまだに再視聴してません


そういえば最終回はうちの母が横で泣きながらご飯を食べてました
洒落にならん…
十傑作 | URL | 2008-12-22-Mon 22:09 [EDIT]
しかし、この辺はネロの年齢を引き下げた事やハンスの存在で
原作以上にベルギーの人に嫌われてるようなきがしますね。
(ちなみにオランダで放映された際には紅白歌合戦の全盛期を
 上回る視聴率を叩き出したそうで・・・)

いい大人が自分の仕事に責任も持たず何やってんのよ…。
貧困に起因した差別が現代より過酷だったとはいえ
それは子供同士、大人同士だからまだ納得できる事。
「セーラ」でさえ
「無一文で行くあても無いお前に仕事を与えてやってるんだぞ!」的な論法は
現代社会では児童虐待でも当時の社会背景的にはまだ筋が通っているわけでして。
ハンスはダース家に家賃も払わずに居座られていたわけでもないし
息子のコゼツ家逆タマ計画でもあったんでしょうか?
RE
2007 | URL | 2008-12-22-Mon 23:42 [EDIT]
>V2RTさん
こんばんはV2RTさん。

フランダースの犬は小公女セーラと並んで二度見るのが辛いアニメですね。
特にネロがいい子なぶんだけ尚更 観るのが辛いです(汗
自慢ではありませんが私は再視聴して第一話で思い出し泣きをしてしまいました(笑

>最終回はうちの母が横で泣きながらご飯を食べてました
(つД`) 気持ちわかります


>十傑作さん。
こんばんは十傑作さん。
ネロもアロアもベルギー人なのですが評判は芳しくないのでしょうか (^ ^;
そもそも真っ当な統計とかは出ていないのかもしれませんね。
フランダースの犬も某国ではラストを改変したとか聞きますが、それによって好評を得たのかは甚だ疑問ですし(笑

フランダースの犬は道徳的にどうか、という大人たちが多く出てきますが、視聴する子供たちには分かり易い設定だったと思います。

>息子のコゼツ家逆タマ計画でもあったんでしょうか?
これは私も感じました(笑 ハンスは息子の嫁にアロアを狙っていたかも (^ ^;
声がシッドとか出来杉君とか
十傑作 | URL | 2009-09-30-Wed 07:41 [EDIT]
毎週、水曜日は「フラン犬の日」。
しかしネロの支えがアロアは当然としても後はアンドレとは…(笑。
「僕じゃないよネロだよ」と責任転嫁していた頃が懐かしい。
この子は、ようするに右も左も分らない子供だったので
周囲の影響を受け易い(逆を言えば同世代にリアル)という事か。
当初は父親の影響が強かったのがネロやポールの影響が強くなった感じ。

この辺、ネロが希望を見失わないよう計算してるのかな?
RE 十傑作さん
2007 | URL | 2009-09-30-Wed 17:16 [EDIT]
こんばんは十傑作さん
アンドレも最初の頃は父親よろしく、ネロに責任を押し付けるようなことをしていましたが、ジェハン亡き後のネロは、いわゆる"シャレにならない"状況なので、とてもそんな気にはなれなかったのでしょう。

いよいよラストが近づいてきましたね (^ ^;
Copyright © 2005 ハイジの寝言☆ミ. all rights reserved.
FC2ブログ