![]() |
カトリ:9歳〜【フィンランドのパルキ村という小さな村に祖父母と共に住んでいた少女。貧しい家庭の事情から隣村に家畜番として奉公に出る。父親とは幼い頃に死別し、母親はドイツに出稼ぎに出ている。大変な努力家であり、何事にも真剣に取り組む。初対面の人に何故か気に入られやすい稀有な人物】
数ある「世界名作劇場」シリーズの中でも一風変った評価を得ているのがこの「牧場の少女カトリ」。物語の内容よりも主人公カトリの愛らしさが勝ったという説があり(そうとしか思えない記述を多数目撃)、ある意味名作を広めようとする日本アニメーションの失敗作とも成功作ともとれる結果となってしまった作品。ファン層はかなり厚い。 ★その他の登場人物 ⇒
国名:フィンランド(トゥルク) 首都:ヘルシンキ
人口:約528万人
◆世界名作劇場第10作目となる「牧場の少女カトリ」。初回放送は1984年で「アルプス物語 わたしのアンネット」の翌年。原作はフィンランドの女性作家アウニ・ヌオリワーラ(Auni Elisabeth Nuolivaara)によって1936年に発表された創作小説「牧場の少女(PAIMEN PIIKA JA EMANTA)」。 ◆アニメ版「牧場の少女カトリ」と原作「牧場の少女」との相違点は時代背景【原作は19世紀であり、アニメ版は20世紀の第一次大戦中】とオリジナルストーリー【後半部の大半は日本アニメオリジナル】の付与などが挙げられる(たぶん)。
また原作は作者の祖母がモデルとなっているようだが、アニメ版ではそにに加えて作者自身であるアウニ・ヌオリワーラもカトリのモデルとなっていると思われる。
◆主人公カトリの住むフィンランドは「世界名作劇場」シリーズの中で最も北に位置する国であり、また作中にも同国出身の作曲家ジャン・シベリウスの作品などが使われた。物語の期間は約3年で、フィンランド人たちの生活の姿を見事に再現している。余談としてはオープニング曲に横文字(英語文字)が歌詞として使われたのもこの「牧場の少女カトリ」が初めてとなる。
1984年文化庁子供向けテレビ用優秀映画作品賞受賞。
![]() | あらすじと感想 |
![]() | 牧場の少女カトリ面白ネタ |
![]() | 名作銀河 惑星カトリ |
「カトリは誰にも渡さねぇ!」 「お前の出番はまだ早いだろっ!」
「うるせぇ愛に順番は関係ねぇ」「な、なにぃ〜愛とか言ったな!」
「もぉーっペッカ!マルティ!二人共出てきていきなり喧嘩しないでよぉ!」
◆いつものことですが初回放送は見ていません。学生時代にレンタルビデオで全巻視聴しました。が・・・、ほとんど物語の記憶がありません。終盤、おそらく日本アニメーションのオリジナルストーリーとなるトゥルクでの話し以降が記憶に残っている程度で、前半から中盤にかけては「カトリが四六時中働いていた」、程度にしか記憶がありません。
◆この「牧場の少女カトリ」。世界名作劇場枠の中での一般的な評価は投票所やリサーチ結果などを見ても特別高い評価のある作品ではないにもかかわらず、何故か世界名作劇場ファンの中では支持されている作品です。 これはひとえに主人公カトリの人となりのなせる業なのか?それとも何か別のものが・・・?
今回再視聴することにより、このへんの疑問が解消できれば幸いです。
また、フィンランドという国を題材にしているのも世界名作劇場の中ではこの「牧場の少女カトリ」が唯一なので、そのへんも色々調べてみたいと思います。
ところで・・・、管理人の記憶では第一話でカトリが母親のサラと別れる時に
「おかあちゃん・・・」
と言っていた記憶があったのですが、どうやら間違いであったらしく、ちゃんと「おかあさん」と言っていました(´□`。)°
「・・・私はたしかに田舎娘ですけど、"おかあちゃん"とはさすがに呼ばないわ。へんなかん違いしないでちょうだい」 o(_ _)o スンマセン・・・
![]() |
「カトリは僕が守ってみせる」 「チビが生意気言うんじゃねぇ」
「禁句を言ったなっっ!」 「やろうってのかっ!このドチビッ!」
「あんたたちいい加減にしなさい!わたしの出番がちっともこないじゃない!二人共今すぐ前作の『わたしのアンネット』を読んでアンネットから友情の大切さを教えてもらって来なさい!さぁ今すぐっっ!」
「は、はい・・・行って来ます・・・」 
![]() |
物語の舞台はフィンランド共和国。第一次大戦中のロシア帝国支配下にある南フィンランドのトゥルクやサロ、ヘルシンキといった町々です。
◆主人公のカトリの生まれは南フィンランドのタンペレ。幼い頃に父親を喪い、その後は父親の両親である祖父母の元へ母親と共に身を寄せていました。
ですが年老いた老夫婦の下ではどうしても満足な生活が送れず、母親のサラは幼いカトリを残し、遠く異国の地に出稼ぎに出ています。
◆第一話ではこの母親サラが一年ぶりにパルキ村に戻りカトリと再会するのですが、その日のうちに今度は遠くドイツのフランクフルトまで三年間の出稼ぎに出てしまいます。この時カトリは6歳・・・。
日々母親の帰りを待つカトリは祖父母の下で毎日牛の面倒や家事手伝いをして過ごしていました。
そして待ちに待った三年後・・・忌まわしき第一次世界大戦が勃発します。
ロシア帝国支配下にあるフィンランドとドイツとの国交は途絶え、母親サラの消息はつかめなくなってしまうのでした。
サラからの仕送りの途絶えたウコンネミ家 【ウコンネミ家:カトリ一家のことです】 は家計が苦しくなり、数少ない牛を売ることによって急場をしのごうとしますが、祖父のユリスが道中熊に襲われ大切な牛を殺されてしまいます。
例年に比べてライ麦や大豆等の収穫も少なく、これでますます困った祖父ユリスは遠縁であるハルマ屋敷を訪れ、ライ麦を借してくれるように頼むのですが体よく断られてしまいます。
「心配しないで、おじいちゃん、おばあちゃん。私が働きに出ておじいちゃんやおばあちゃんを助けてあげるから・・・」 | こうして少女カトリの物語は始まります。 母親がそうであったように娘のカトリも祖父母のために、そしていつしか自分自身のために、そして生きていくために一人で旅立つのでした。 |
母親サラとはいつ巡り会えるのか・・・。フィンランドのその後はどうなってしまうのか・・・。学校にも通えないカトリに本当の幸せは訪れるのか・・・。
まだ物語りは始まったばかりです。
〜綺麗な花が咲くために〜
![]() |
「フランクフルトと聞いて飛んできたわ・・ハァハァ・・残念だけど、あなたのお母さんはゼーゼマン家には居ないわね。それと私ってこのブログの中に敵が多いみたいだから、あなたとは仲良く・・・」
「た、大変!ド・・・ドイツ兵だわっ、ドイツ兵が攻めてきたっ!」
「
ちょっ・・・違うって・・・
」
「誰か来てぇーっ!侵略よ、占領軍よっ!ペッカー、マルティー!」
「・・さ・・・さよなら
」
クララの住んでいるところはドイツのフランクフルトです。1915年春。9歳になったカトリは初めて他人の家に住み込みの仕事に出かけることになりました。奉公先はパルキ村から10数km以上離れたサロ地方周辺部にある村落の「ライッコラ家」で、主に牧畜や農業を仕事にしているお屋敷です。
最初カトリは地元のハルマ屋敷で働く事を望んでいましたが、ハルマの息子マルティは
「ぼくはカトリに自分の家では働いてもらいたくないんだ・・・。だって君がぼくのために働く姿や、君にお坊ちゃまとか呼ばれたくないし・・・分かるだろ?」 結局マルティはカトリに別の屋敷で働く事を提案し、ちょうど家畜番を欲しがっていたライッコラ屋敷を推薦することになったのです。
◆ライッコラ屋敷に着いたカトリは初め主人のテームに信用されませんでしたが、カトリの飼い犬であるアベルの牛を追う姿を見て、ひとまずの及第点を貰います。
「ワン!ワン!」

それからカトリはライッコラ屋敷の家畜番として毎日アベルと共に多くの牛たちの放牧を任されるのでしたが、ある日、ライッコラ屋敷の奥様ウッラに隣村までフィンカブラの苗を取ってくるように頼まれます。 カトリは悩みましたが結局はウッラの頼みを断りきれず、牛たちを牧場に放置したまま隣村まで向い、
フィンカブラの苗を取ってくるのですが、その間に牛たちは湖の沼地に迷い込み、そのことからテームに「責任感のない娘」としてムチで打たれることになってしまいます。
| ◆ウッラ テームの妻でカトリが来る二年前に娘のレイナを病気で喪っている。それ以来精神を病んでしまい、突然思い立ったように突飛な言動や行動をおこす。初対面であるにもかかわらずアベルを譲るようにカトリに迫ったり、食事前にクレープを大量に焼いて食べたりしていた。 |
しかし、このカトリの罪はすぐに許されました。テームの伯父であるエスコがウッラとカトリのやり取りを一部始終見ており、その事を聞いたテームはカトリに非が無いことを認め、彼女に自分のした事を謝るのでした。
これ以降カトリはこのライッコラ屋敷では信頼できる「小さな家畜番」として、とても大切にあつかわれることになったのです。
「・・・それにしてもアンネットのところへ行ったペッカとマルティ・・・ほんとに遅いわね・・・。なんだかだんだん心配になってきたわ」
「 ワン! 」
「あぁ・・・神様・・・どうか二人をお守り下さい・・・」
何事もなく順調に働いていたカトリでしたが、慣れない環境と幼い身体で昼夜仕事をしていた無理から、夏前にとうとう風邪をひいて数日寝込んでしまいます。 ◆そもそもこのライッコラ屋敷は大金持ちのお屋敷というわけではなく、主人のテームすらも日頃は畑仕事などをして働いているため余分な人手が無く、カトリの病気には困ってしまいました。
そんなカトリの欠員を埋めたのはハルマ屋敷のお坊ちゃま、マルティでした。
マルティは夏休みの間、偶然この地方の別荘に泊まりに来ていて、事情を知った彼は父親や親戚たちの止めるのもお構い無しにカトリのために初体験であるにもかかわらず、なんとか不恰好ながらに家畜番をやり遂げて見せます。
こうなると面白く無いのはペッカです。二人はカトリを巡り森の中で殴り合いの大喧嘩。
![]() | ◆ペッカ ライッコラ屋敷の隣、ペンティラ屋敷の家畜番。ライッコラ屋敷に向かうカトリを馬車に乗せた時から彼女に一目惚れしてしまう。その後は牧場でカトリと交友を深め、ますます惚れ込んでしまう。 |
さて、カトリの風邪も全快し、フィンランドにも夏が訪れます。
毎日の日課である牛たちの放牧のため牧場に出たカトリはそこでアッキ・ランタという青年に出会い、彼からフィンランドの有名な民族叙事詩「カレワラ」をプレゼントされるのでした。
そしてこの書物と接したことは、後のカトリに大きな影響を与えることになります。
◆カレワラとは? |
「こんにちわカトリ。預かってた二人にたっぷり友情の大切さを教えておいたわよ。また何かあったら呼んでちょうだいね」
「ありがと・・って、ちょっと二人共どうしたの、その姿!」
「い・・いやぁ・・・ちょっと・・・ (アンネットにボコられたなんて・・・) 」
「なんでもないよ・・・ (呪ってやるとか言われたなんて・・・) 」
「言えない!」
【牧場の少女カトリ】-6-
| カトリがライッコラ屋敷で働くようになってから既に一年以上が経ちました。カトリは本当に良く働き、そして多くの知己を得ました。 |
| ▼カトリのこれまでの仕事▼ |
| 家畜番 | 牛の見張りを専門に、時には羊飼いの役も任されていた。 |
| 麻や麦の取り入れ | 取り入れは勿論、麻の繊維取りも大人たちと共に手伝った。 |
| 糸紡ぎ | グニンラ婆さんの教えのもと、見事な腕前に成長。 |
| 羊の毛の刈り取り | 森で拾った自分の羊シロから刈り取った毛でセーターを編む。 |
| 布織り | グニンラ婆さんの教えのもと、糸紡ぎ同様に上達。 |
| その他 | 同じ使用人のアンネリと共に家事手伝いなど。 |
| 上記の様な仕事は冬の長いフィンランドでは当時あたりまえの生業となっていました。特に食糧の備蓄は重要な課題で、これは現在のフィンランドでも同じです。 ※以下、読売新聞朝刊『食ショック』より引用 ▼フィンランドの国土の大半は亜寒帯であり、農業に適した期間は年間150日程度に過ぎず、そのため凶作などの不測の事態に備え常に巨大な倉庫に大麦やオート麦の種を大量に備蓄している。 |
これら多くの仕事をこなしてきた間にカトリにとって衝撃的な事件が数度起こります。
◆「カレワラ」をくれたアッキが ロシア帝国からの独立運動を行っていた容疑で警察に逮捕される。
◆ペッカの働いていたペンティラ屋敷が火事で燃え、家畜に多くの被害が出たことからペッカは屋敷を解雇され、兄の働く別の屋敷に移ってしまう。
◆途中から加入した新しい使用人ハンナが羊の毛を仲間たちと共に盗もうとする。
![]() | ◆ハンナ 以前にライッコラ屋敷で働いていた使用人。仲間たちと組んで金持ちの屋敷で盗みを働いている。ペンティラ屋敷でも盗みを働き、火災の原因もこのハンナ一味の仕業だと思われる。 アベルに毒入りの肉を与えて殺そうとしたりもした。根っからの悪党。 | ||||
| ※時系列は前後しますが、後にマルティのハルマ屋敷にも盗みに入ろうと画策します。またマルティとカトリはこのハンナに捕まり、危うく人買いに売られそうになる場面も・・・ | |||||
そしてカトリにとって最も衝撃だったのは、このライッコラ屋敷を解雇される旨を主人のテームから言い渡されたことでした・・・。
▼カトリ解雇の理由
ライッコラ屋敷のある地方にオオカミや熊が出没し、家畜たちを狙い始めた。屋敷の主としては家畜番自らの安全はもとより、大切な家畜も守れる人物が必要となった。そのため幼いカトリではその両方を満たすことが出来ず、止む無く解雇するにいたる。
「カトリ、本当に今まで良く働いてくれた。ありがとう。私はお前の様な働き者は見たことが無い。カトリなら何処でもちゃんとやっていける。本当に今までご苦労だったね」
「ありがとうございます・・・旦那様・・・」
カトリはこうしてライッコラ屋敷を後にします・・・・。
ちょっとだけカトリに聞いてみました ライッコラ屋敷での家畜番の感想は?
「やりがいのある仕事だったわ。言うことを聞かないビークナって牛には困っちゃたけど・・・」 熊殺しカトリってなんですか?
「 (ムカッ!) 失礼な言い方しないでよ。熊をやっつけたのは私じゃなくてクロって牛よ」 オオカミをどついてしばいたって本当ですか?
「私はそういうキャラじゃないのっ!・・・・事実だけど・・・・」
低視聴率について一言
「・・・ビデオリサーチでググりなさい。カトリ好きが単にモニター依頼を断っただけよ」 ※管理人もビデオリサーチからのモニター依頼を断った経験アリ(実話)
しかし、カトリはこの境遇に甘んじることはしませんでした。ライッコラ屋敷を解雇されたカトリは久しぶりに祖父母のいるパルキ村に戻ります。
カトリが一年間働いて得たお金はかなりの額で、また昨年の豊作も手伝い、もうカトリが働きに出る必要はなくなりました。
一つには祖父ユリスの体調があまり良くなく、多くの仕事をするのは無理だと考えたから。また一つは、依然として母親の消息が不明だったから。そしてなによりカトリは働くことでより多くの事を学びたいと考え、次の仕事に向かうことになります。
◆そして新しい勤め先、クウセラ屋敷へ◆
次の勤め先はサロ駅の付近にあるクォレリッシ村という場所にあるお屋敷です。
このクウセラ屋敷ではペッカとその兄ビリアミが働いていて、カトリはこのペッカの推薦により、クウセラ屋敷の使用人として勤めるべくこの地に来訪するのですが、当初はペッカの勝手な推薦を兄のビリアミが一蹴、止む無くカトリは引き返そうとしますが、屋敷の奥様であるロッタ夫人に初対面であるにもかかわらず、何故かすっかり気に入られ、そのまま屋敷で働く許可を得ることになるのでした。
▼クウセラ屋敷▼
屋敷の主はカルロ・クウセラという軍人。カトリが来るのと入れ替わりにドイツ戦線に向かう。
カルロスの妻ロッタ夫人は都会育ちであるため屋敷の仕事には手を出さず、その一切をペッカの兄ビリアミに任せ、自身は息子のクラウスの面倒と、生業である刺繍づくりに専念している。
屋敷の収益は主に農業や牧畜、またロッタの作る刺繍などから出ていると思われる。
使用人の数はカトリを含めると5人。以前働いていたライッコラ屋敷よりもお金持ちのお屋敷。
この新しい勤め先でのカトリは大変恵まれた環境下にありました。
それはひとえにロッタに気に入られたからであり、仕事といえばせいぜい屋敷の息子であるクラウスの遊び相手とロッタの身の回りの世話程度。途中からはロッタの作る刺繍を手伝うことになりますが、それでも以前に比べて大量に時間が余ってしまいます。
「カトリ、あなたはクラウスと私の身の回りの世話だけを考えてくれていればいいのよ。手の空いた時間はあなたの好きに使いなさい」
◆こうしたロッタの勧めもあり、カトリはこの貴重な時間を利用して多くの書物を読みあさり、また算数などの勉強にも励みました。 しかしこれらは家畜番をしているペッカなどに言わせれば無駄なこと。
当時の貧しい家庭の子供ならば勉強するよりも仕事をより多く覚えたほうが実技のあることだと考えても不思議ではありません。
---- ペッカ vs カトリ ----
「20ℓの水が入るタルがあります。ですがタルには穴があり、一分間に1ℓの水が漏れてしまいます。3ℓの桶で一分間に一回ずつ水を入れたら何分でタルは一杯になりますか?」
「分かったぜ。穴のあるタルに水を入れるやつはアホだ!穴ふさいで入れるのが正解!」
(´`ω´)/ 同感!ペッカえらい!
「・・・・・・・ふたりともアホね (薄々気づいてはいたけど) 」
〜カトリはその後も独学に励み、自分でも気づかないあいだに様々な知識と多くの教養を身につけていくのでした〜
【牧場の少女カトリ】-8-
クウセラ屋敷にも秋が訪れました。
以前働いていたライッコラ屋敷でもそうでしたが、この季節のお屋敷はどこも大忙しです。冬に備えた家畜たちの世話や、農作物の取り入れ、羊の毛の刈り取り・・・
カトリも自発的にこれらの仕事を手伝いましたが、やはり中心は奥様の身の回りの世話係。そして暇を見つけては読書に励み、掛け算などの勉強にも取り組みました。
▼ここまでカトリに影響を与えた主な人物たち▼
![]() | ◆アッキ |
![]() | ◆エミリア クウセラ屋敷に向かう途中、怪我をしたカトリを診てくれた看護婦。彼女の話を聞いてカトリは医者になりたいと考えるようになる。 |
![]() | ◆ソフィヤ クラウスの病気を診てくれた女医 (当時は見習い)。「アンデルセン物語」などの本をくれた。 |
そして秋も深まり、フィンランドに冬が迫ろうとする時期に、クウセラ屋敷は喜びと悲しみを同時に迎えることになります・・・
ペッカの兄ビリアミとその婚約者であった使用人のアリーナは、ついにめでたく結婚。
村の教会で式を挙げた二人は、ロッタの勧めもあり、屋敷で盛大に披露宴を催しますが・・・その喜びの会場の中、一通の悲報がロッタの元に届けられます。
その内容は夫カルロが戦地で重傷を負い、ヘルシンキに搬送されたというものでした。
ロッタは矢も盾もなくヘルシンキへ向かいますが、夫カルロは既に帰らぬ人となっていたのです。
それからのロッタは失意の日々を送ることになりますが、冬も終わる頃に一つの決断をします
それはこのクウセラ屋敷をペッカの兄ビリアミに売り、自身は息子のクラウスと共にトゥルクの父親の元へ移り住むというものでした。
「カトリ、あなたにもトゥルクへ来てほしいの・・・。そしてあなたはトゥルクで学校へ通うのよ。もちろん来てくれるわね?カトリ」
「・・は、はい・・・はい!奥様!」
カトリは今、大きな幸福と希望の中にいます・・・
〜綺麗な花が咲くために〜
![]() |
「おめでとうペッカ。ほんとうによかったわね」
「あぁ、これで俺もお屋敷の旦那様の弟ってわけだもんな。それにトゥルクつったって汽車で行きゃ二時間くらいだ。カトリとはいつでも会えさ。カトリも学校頑張れよな」
「ぼくもカトリ見てたら頑張らなくちゃって思って勉強してるんだよ、今。それに来年からはトゥルクの中学校に行こうと思うんだ」
「無駄な努力だろ、それ」 「お前だってただの弟じゃないかっ!」
「き、今日こそ決着つけてやる!」 「あぁ!望むところだペッカ!」
「・・・さっ、仕事仕事・・・」
【牧場の少女カトリ】-9-
一時パルキ村に帰省していたカトリは、祖父母に新しい勤め先を告げると一路汽車でトゥルクへと向かいます。
それはカトリが11歳の春のことでした。
▼リラク屋敷▼
屋敷の主はロッタの父エリアス・リラクとその妹イーネス。
屋敷の収益は主にエリアスが行っている貿易関係の仕事から出ていると思われる(推測)。
使用人の数は3人。作中最もお金持ちなお屋敷。
三度目の勤め先となったこのリラク屋敷。
ここでもカトリの仕事はクウセラ屋敷のときと同じロッタとクラウスの身の回りの世話係だったのですが、このロッタのカトリに対する扱いを屋敷の主イーネスと、この屋敷に古くから仕える使用人のセルマが気に入らない様子で、事あるごとにカトリに冷たくあたるのでした。
「ふん・・、あんな田舎の子に何が出来るというのです。知識も教養も品格も地位も足りないようなただの小娘ではないですか」
「失礼ですが叔母様、カトリは地位を除いてその全てを満たしていますよ。カトリは私とクラウスの大切な人だということを忘れないで下さい」 ◆そんなある日。カトリの強い味方であったエリアスとロッタは刺繍の仕事の事でひと月をめどにヘルシンキに向かうことになります。
屋敷に残ったカトリはこれ見よがしにイーネスとセルマに辛く扱われますが、持ち前の努力とこれまで得た知識を持ってこの苦しい期間を何とか乗り越えてみせます。これが功を奏し、これまで冷たかった使用人のセルマは、カトリの健気さと一生懸命さに感心してしまい、いつしかカトリに対する感情も和らいでいくのでした。
◆数日後。ヘルシンキに行っていたエリアスがロッタより一足先に屋敷に帰ってきた時、イーネスは以前から患っていた持病が悪化し、発作を起こして倒れてしまいます。
エリアスは妹のために医者を呼びますが、ついていないことに医者は旅行中で留守。困ってしまったこの兄妹を救ったのは他でもないカトリでした。
カトリはイーネスのために以前知り合った女医のソフィヤを聖パウロ病院まで迎えに行き、屋敷へと連れてきます。
こうして一命を取りとめたイーネスも、以後カトリに一定の理解を示すようになったのです。
そして夏が来ます・・・。
ロッタはカトリのために買ったランドセルのお土産を持って屋敷に戻ってきました。
既に小学校への入学の手続きも済ませており、これでカトリはめでたく憧れの学校に通うことが出来るようになったのです。しかも学年を決めるために行われた試験で優秀な成績を収めたカトリは特待生の六年生として・・・
1917年ロシア革命。同年フィンランド領邦議会はロシアよりの独立を宣言。
1918年第一次世界大戦終結。
こうして国交が復活したドイツからカトリの母親サラが再びフィンランドに戻ってきます。
この時サラはチフス症を患ってトゥルクの病院に入院していましたが、娘と再会したことにより症状も次第に好転していき、無事退院することが出来たのです。
「お母さん!」
「カトリ!」
六年ぶりに再会した母と娘。
誰に頼るでもなく一人で生きてきたカトリ・・・
サラは成長した我が子をとても誇りに思いました。
「・・・カトリはボクたちなんかじゃきっと手の届かないところに行ってしまうんだろうね」
「あら、そんなことないわ。私たちはいつまでも友達でしょ?」
「・・・・・あぁ・・・そうだよな・・・」
〜 今ある環境の中に甘えることなく強く生きてきたカトリ 〜
〜 彼女はこれから強く大きく綺麗な花を咲かせようとしています 〜
【牧場の少女カトリ】-10-
▼〜牧場の少女カトリその後〜▼
◆母親のサラと共にパルキ村に戻ったカトリはその後再びトゥルクのロッタのもとへと戻り、中学校へと進学します。
サラも健康の回復を待ってトゥルクでの仕事を探すことになるでしょう。
そして・・・
※カトリ・ウコンネミはその後作家になります。彼女はフィンランドの農村の人たちの暮らしを実に鮮やかに、そして温かく描き出した小説家として知られています※
※上記斜体部分はアニメ最終話のナレーションより引用。
・・・と、断言されてしまったので
「想像の余地がないわっ!」
になってしまいました。
この作家になったカトリというのはおそらく原作者であるアウニ・ヌオリワーラのことを言っているのだと思います。また「フィンランドの農村の人々を描いた〜」というのは原作本「牧場の少女」のことを指さしているのだと考えられます。
もしかすると成長した少女カトリの描いた話がフィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に、そっと載っているのかもしれませんね。
カトリは慢心することなく常に自己を律してきた強い少女です。
そして大変な努力家でもありました。
努力した者が全て報われるわけではありませんが、努力することによって報われる近道が見えてくる。
そんなことを教えてくれた「牧場の少女カトリ」でした。
「ところでボクの出番がなかったから出させてもらうよカトリ。君とはもっと仲良くなりたいから。そうそう、小学校の友達レオ君も出たがっていたけど・・」
「アッキさんにはエミリアさんという婚約者がいるじゃないですかっ!」
「つーか誰だよ、そのレオって奴は?
カトリは俺のモンだって言っただろ!」
「誰がお前みたいな低脳に!」「い、言ったな!このドチビッ!」
「もぉー、最後までケンカしないでよ二人共!」
![]() |
「おぉーいたいた。なぁカトリ、キミは小学校の試験で俺たち『トム・ソーヤーの冒険』の感想を聞かれたんだって?なんて答えたんだい?」
「トムとハックの二人は働くことも勉強もしないで遊びまくり、数々のイタズラで周囲の大人たちに迷惑をかけて生活していました。おわり」
「どーすんだよトム?俺たちの冒険はたった二行でまとめられちまったぞ。しかも言い返せないじゃんかよ」
「つまりその程度、ということです。さすがカトリさん!」
(;´Д`) ・・・・
【牧場の少女カトリ】-11-
○1984アニメ「牧場の少女カトリ」主な制作スタッフ
製作:本橋浩一
監督:斎藤博
製作管理:高桑充
企画:佐藤昭司・久保田栄一
脚本:宮崎晃
キャラクターデザイン:高野登
作画監督:高野登・森友典子・竹松一生・佐藤好春
絵コンテ:清瀬二郎(斉藤博)・楠葉宏三
美術監督:阿部泰三郎
美術助手:石野真由美
撮影監督:黒木敬七
音楽:冬木透
録音監督:小松亘弘
整音:田中英行
タイトル:道川昭
編集:瀬山武司
○1984「牧場の少女カトリ」主な声優
カトリ:及川ひとみ
ペッカ:塩屋翼
マルティ:古谷徹
サラ・ウコンネミ:藤田淑子
ユリス・ウコンネミ:宮内幸平
イルダ・ウコンネミ:京田尚子
エミリア:水倉久美子→山本百合子
アッキ:井上和彦
ソフィヤ:松島みのり
ロッタ:滝沢久美子
クラウス:高坂真琴
エリアス:勝田久
イーネス:中西妙子
セルマ:山田礼子
テーム:野島昭生
ウッラ:杉田郁子
ハンナ:吉田理保子
アベル:龍田直樹
「これだけは言いたくなかったが・・・!」 「な・・なんだよ!」
「俺はカトリと一緒に寝たことがあるーーっ!!」 「!!!!」
(別々の部屋だけど言ってることは間違いじゃないぜっ!)
「ふさわしくない!ふさわしくない!ふさわしくなーーい! 名作アニメにふさわしくないセリフだわっっ!アンネット!ペッカをやっつけてぇぇ!」
「じ・・じゃあなカトリ・・
オレ屋敷に帰るわ
」

「・・・・・・・・・・・・」
「・・・ところで私の疑いは晴れたのかしら?」
管理人に石を投げるのは大変危険なのでお止め下さい ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿
(当ブログに嫌々登場していただいている方々)
カトリ:9歳〜【フィンランドのパルキ村という小さな村に祖父母と共に住んでいた少女。貧しい家庭の事情から隣村に家畜番として奉公に出る。父親とは幼い頃に死別し、母親はドイツに出稼ぎに出ている。大変な努力家であり、何事にも真剣に取り組む。初対面の人に何故か気に入られやすい稀有な人物】
サラ 【カトリの母親。夫はカトリが幼い時に亡くしている。以後タンペレから夫の両親であるウコンネミ老夫妻が住むパルキ村に移り住む。経済的理由から単身ドイツへと出稼ぎに出るが、後に戦争に巻き込まれ消息不明となる。戦争終結後にフィンランドに帰国。六年ぶりに我が子との再会を果たす】
ユリス 【カトリの祖父でサラの夫の父。パルキ村で妻と共に農牧を営んでいる。戦争で消息不明となったサラからの仕送りが途絶えた事で生活が苦しくなり、孫のカトリが働きに出ることを止められなかった。第一話では熊に大切な牛を襲われた挙句ゲガを負わされてしまう。カトリのことをとても愛している】
イルダ 【カトリの祖母でサラの夫の母。パルキ村で夫と共に農牧を営んでいる。サラが出稼ぎに出ている間カトリを預かる約束をしていた。持病の神経痛を患っているが、その他は比較的元気で、家事全般、糸つむぎなどの仕事をしている。夫婦仲は良好で、夫共々カトリのことをとても愛していた】
マルティ:10歳〜【パルキ村の大金持ちハルマ家のお坊ちゃま。カトリとは遠縁の親戚関係にあたる。一方的にマルティから言い寄る形ではあったが、作中カトリが最初に得た友達。当初は勉強嫌いであったがカトリに感化され次第に学問に励み出す。自分が金持ちであることを鼻にかけた事は一度も無い】
ペッカ 【ペンティラ屋敷の家畜番。マルティとはカトリを巡ってのライバル関係。後にペンティラ屋敷が火事に遭い、兄の居るクウセラ屋敷で働くことになるが、その際にカトリを雇うように推薦した。カトリも確かに働き者ではあったが、作中最も働き者であったのはこのペッカかもしれない】
テーム 【カトリが最初に家畜番として勤めたライッコラ屋敷の主人。当初カトリをあまり信用していなかったが、カトリの仕事に対する姿勢と妻を病気から救ってくれた恩義から、いつしか家族の一員のようにカトリを大切にするようになる。カトリの仕事の真面目さを示す職歴証明書を書いてくれた】
ウッラ 【テームの妻でカトリが来る二年前に娘のレイナを病気で喪う。以来精神を病んでしまい、突然思い立ったように突飛な言動や行動をおこすようになる。初対面であるにもかかわらずアベルを譲るようにカトリに迫ったり、食事前にクレープを大量に焼いて食べたりしていた。後に病気も快方に向かう】
ロッタ 【クウセラ屋敷の奥様。初対面のカトリを何故か気に入ってしまう。軍人であった主人がドイツとの戦闘で帰らぬ人となってからは屋敷を売り払い、カトリと共にトゥルクの父親の元へと移り住む。カトリの聡明さを誰よりも理解していた。後にカトリを学校へ通わせてくれた物語の中で最大の恩人】
カルロ 【ロッタの夫。フィンランドの軍隊に所属し、階級は大佐だった。カトリがロッタの屋敷を訪れたとの入れ替わりにドイツ戦線に向かう。後に戦場で負傷し帰国するが、そのまま帰らぬ人となってしまう。息子のクラウスは幼いせいもあって父親の死をよく理解していない様子だった】
クラウス 【カルロとロッタの一人息子。クウセラ屋敷でのカトリの主な仕事は、このクラウスの子守だった。かなり幼いせいもあり、病気になる事もしばしば。リラク屋敷ではロッタがカトリにクラウスの世話の一切を任せきりにしたため、イーネスとの関係をこじれさせてしまった。アベルがとてもお気に入り】
イーネス 【ロッタの父親エリアスの妹。トゥルクのリラク屋敷では田舎娘の単なる使用人だと思っていたカトリがロッタから特別扱いされることが気に入らず、散々カトリをイジメ抜いた。持病があるらしく、発作で倒れたところをカトリに救われ、以後カトリに一定の理解を示すようになる】
アッキ 【最初登場したときはフィンランド独立運動を行っていた絵を描くことが趣味の大学生。後に反政府運動の容疑でロシア当局に逮捕されるが逃亡。帰国後に新聞記者となる。カトリには『カレワラ』や『数の本』などをプレゼントした。カトリに大きな影響を与えた人物】
ソフィヤ 【当初は見習い看護婦だったが後に聖パウロ病院の正規の女医となる。作中ロッタの息子クラウスの病気やイーネスの発作を治したこともある名医。当時まだ珍しい自動車の所有者で暴走癖がある。カトリには『アンデルセン物語』などをプレゼントした】
エミリア 【クウセラ屋敷に向かう途中、足に怪我をしたカトリを診てくれた看護婦。彼女の話を聞いてカトリは医者になりたいと考えるようになる。トゥルク行きの列車で再び再会。アッキともこのとき出会い、後にエミリアとアッキの二人は婚約することになる】
グニンラ 【ライッコラ屋敷で知り合った老婆。冬、外の仕事が出来ない時期だけ屋敷に呼ばれ働いている。カトリに様々な仕事を教えた。多くのおとぎ話を知っており、ライッコラ屋敷の人たちはグニンラ婆さんの話を大変楽しみにしていた。物語後半、天に召される】
ハンナ 【昔ライッコラ屋敷で働いていた使用人で、おそらくは昔からの泥棒。ペンティラ屋敷、ライッコラ屋敷、ハルマ屋敷などで盗みを働く。アベルを殺そうとしたり、カトリを人買いに売ろうとしたりした根っからの悪党。残念ながら作中この泥棒仲間たちが罪の報いを受ける場面はなかった】
ヘレナ 【マルティのいとこ。カトリが家畜番をしていた頃に出会う。初対面の時からカトリのことを「家畜番」だとバカにし、ハルマ屋敷のパーティの時は刺繍のハンカチをめぐって対立、カトリがロッタから貰った唯一の外出着に「盗んだ服に違いない」と因縁をつけ、ビールをかけた。お嬢様気質が強い女の子】
レオ 【トゥルクの自由学院小学校に通う男の子で、公園で迷子になってしまったクラウスとアベルを一緒に探してくれた。以後カトリのことをとても気に入ってしまい、出会いのたびにあれこれ質問していた。その後に学校に通うようになったカトリとは同級生となる。カトリのことを「王女様」だと思い込んでいる】
クロ 【ライッコラ屋敷で飼われている牛。おそらく牡牛。何故かカトリによくなついていた。大人しい性格だが熊に襲われたカトリを救ったのはこのクロ。他にもライッコラ屋敷にはビークナ、ルンストッカ、オメナ、ルシナ、ダイルなどの名前の付いた牛がいる】
アベル 【カトリの母親サラが娘のために置いていったダックスフント。家畜番として働くカトリの仕事の半分はこのアベルが担当していたと言ってもいいほどの牛追いの名犬。かなり賢い犬だが、ワガママな面も目立つ。作中ウサギを二羽捕らえるが、そのことでカトリに褒められたことは一度もない】 
| ■ 牧場の少女カトリ 各話タイトル一覧 ■ |
| 第01話 | 別れ | 第26話 | 助けてくれた人 |
| 第02話 | 友だち | 第27話 | 都会育ち |
| 第03話 | 春のあらし | 第28話 | 新しい生活 |
| 第04話 | 決意 | 第29話 | 夢を見ていた |
| 第05話 | 出発 | 第30話 | 美しい白鳥のように |
| 第06話 | 主人 | 第31話 | 本が送られて来た |
| 第07話 | 奥様 | 第32話 | 魔法の本と悪魔 |
| 第08話 | 災難 | 第33話 | 喜びと悲しみ |
| 第09話 | 愛情 | 第34話 | ヘルシンキ行き |
| 第10話 | 約束 | 第35話 | 父と娘 |
| 第11話 | 喧嘩 | 第36話 | 奥様の決意 |
| 第12話 | 手紙 | 第37話 | 迷子のアベル |
| 第13話 | 素敵な贈物 | 第38話 | それぞれの道 |
| 第14話 | はじめての招待 | 第39話 | ハルマ屋敷のパーティ |
| 第15話 | おもいがけないお給料 | 第40話 | 道づれ |
| 第16話 | 迷子になった羊 | 第41話 | トゥルクの人々 |
| 第17話 | 狼を退治する日 | 第42話 | 絵のない絵本 |
| 第18話 | 二つの火事 | 第43話 | 自動車に乗った! |
| 第19話 | 隣どうし | 第44話 | にくらしい娘 |
| 第20話 | 来た人と去る人 | 第45話 | 疲れた一日 |
| 第21話 | アベルが狙われた | 第46話 | 美しいもの |
| 第22話 | 春を待ちながら | 第47話 | お土産のランドセル |
| 第23話 | 熊と牛はどちらが強いか | 第48話 | ああ入学 |
| 第24話 | 出会いと別れ | 最終話 | おかあさんの帰国 |
| 第25話 | 島での出来事 |
![]() | オープニングテーマ:『Love with You 〜愛のプレゼント〜』 | |
エンディングテーマ:『風の子守歌』 | ||
第一話で母親が帰ってきたかと思うと即また出稼ぎにとんぼ返り。あっという間に三年後。いったい何が起こったのか。物語の目的も何か漠然としていて「母親をじっと待つカトリ」といった希薄な感じ。序盤ははっきり言って見ていて退屈そのものでした。前作「わたしのアンネット」同様に一般的な知名度の低い「牧場の少女カトリ」。この物語が語りかけていた内容とは如何に?
◆サラ・ウコンネミ カトリの母親。 夫をなくして以降は夫の両親に娘のカトリを預け、自身は遠くドイツに出稼ぎに出る。カトリが常に想い続け待ち続けた母親であるにもかかわらず第一話で10分程度。最終話に至ってはラスト5分で登場というスゴ技を見せた人物。実際始めて見た時は「母さんとは会うことなく終わるんだ」と、49話途中までは本気で思っていました(笑 しかし不思議と感動の再会には泣けたのも事実です。 |
「牧場の少女カトリ」に思う低迷感 私が個人的に感じたこと。
- 他の世界名作劇場作品にも多く当てはまることですが、序盤がぬるすぎた印象。主人公カトリの目的が全然見えてこなかった。
- ほのぼのしている割に展開が忙しい。ちょっと目を離すとよその屋敷に移っていたり、故郷に帰ったかと思うと直ぐ仕事に戻ったり。
- 働き者で努力家のカトリが何故働き、何故努力しているのかがうまく伝わってこなかった。視聴者個人が自分なりに解釈するしかないような感じを受けた。
- 全ては「幸運な少女カトリ」で片付けられそうな感がある。
考えたらきりが無いのでこのへんで・・・
カトリのここを見れば楽しめる!面白い!管理人がここを見れば面白いと感じたところ
- ペッカとマルティのカトリを巡るライバル関係が面白い。素直に自分を表現するマルティに対して意外に嫉妬深いペッカ。たくましさのあるペッカに対してお坊ちゃま育ちのマルティ。どっちを応援していいのか迷ってしまう(笑
- 主人公カトリの愛らしさ。飼い犬アベルの健闘。
- フィンランドの当時の生活感をカトリと共に感じてみよう。 冬の長いかの国で語られる様々な童話。生活習慣。生業として営むいろんな仕事の数々。
- カトリの成長を見よ! 殆ど教養のなかったカトリが独学で学んでいく姿。
- リラク屋敷での反撃。 単なる田舎娘の使用人カトリが屋敷の主イーネスのイジメを知識と教養と人徳で看破していくのは爽快そのもの。
ちなみに管理人は勿論、この「牧場の少女カトリ」大好きです。
「 ワン! 」
〜あらすじ〜
| フィンランドの小さなパルキ村で祖父母と共に暮らすカトリ。幼い頃に父を亡くし、経済的に苦しくなった母親サラもカトリを残しドイツに出稼ぎに出ますが戦争に巻き込まれ消息不明となってしまいます。サラからの仕送りの途絶えた祖父母の家計は更に苦しくなり、それを見かねたカトリは祖父母を助けるため自ら働きに出ることを決意します。ライッコラ屋敷では家畜番を、クウセラ屋敷では主人のロッタと息子クラウスの身の回りの世話を、そしてトゥルクでは屋敷の主イーネスにイジメられながらも懸命に働くカトリでした。そんなある日、カトリを大変気に入っていたロッタからトゥルクの学校に行かせてもらうという幸運にカトリは巡りあいます。更に幸運は続き、この街に母親サラが入院しているという報せを受け、遂にカトリと母親サラは6年ぶりの再会を果たすのでした・・・。 |
◆穏やかな話のイメージがありますが、物語の期間が三年と意外に長く、展開が結構速いです。随所で事件が発生するのでウッカリ見逃すと重大な部分を見逃していたりします。しかも事件に引きがない場合が多く「えっ?なにそれ?お婆さん死んじゃったの?島にハンナが居たの?ソフィヤさん初登場じゃないの?初耳」みたいなことになったりします(笑
※上記下記全て個人の私的な感想です。
童話で楽しむ「牧場の少女カトリ」 物語の途中でも妖精が出てきたりする「牧場の少女カトリ」。作中多くの童話などが語られます。グニンラお婆さんのお話や、履物職人ラスキの語る「魔法の本と悪魔」なども楽しいお話として作中に花を咲かせています。
◆グニンラ ライッコラ屋敷で知り合ったお婆さん。 冬の長いフィンランドで外の仕事が出来なくなった時期だけライッコラ屋敷に呼ばれ働いています。カトリに糸つむぎを中心に布織りなど様々な仕事を教えてくれました。また多くのおとぎ話を知っており、ライッコラ屋敷の人たちはグニンラ婆さんの話を大変楽しみにしていました。 物語後半、カトリが再び村に戻ったときには既に天に召されており、その葬儀が行われている最中でした・・・。 |
私も医者よ!世界名作劇場医師軍団に本日連名! 主要キャラでありながら長いこと放置していましたが、この方も立派に医者です。
◆ソフィヤ・ニーラネン 聖パウロ病院で働く女性のお医者様。 画像を見てお分かりのように、とても医者とは思えません(笑 ですが結構腕のいい名医です。作中ロッタの息子クラウスの病気を治してくれたりトゥルクではイーネスの発作を治してくれたりしています。 当時はまだ珍しい自動車の所有者で暴走癖があります。同乗したことのあるカトリとロッタは二度と乗りたくないと思ったはず(笑 喜んでいたのはクラウスだけで流石のアベルも足腰立たなくなっていました。 カトリとは年の差は関係なく信頼できる友達同士。 |
「はい。ということで初登場の私がソフィヤ・ニーラネン。急患の往診には是非とも私を呼んでちょうだいね。病人の搬送も車でするわよ」
「絶対やめたほうがいいよ・・・」
「だよな・・・」
「・・・ (無理やり乗らされたのね、ペッカ、マルティ・・・)」
※当ブログ記事は当たり前ですが単なる個人の感想です。一般的でない感想や表現が含まれる場合も御座いますが黒が白に見えれば「黒が白に見えました」と書きますが、それによって他者の考えを誘導する意思は御座いません。
キモいのは不治です。何度書いても治りません。ブログを止めるつもりも暫くはありません。
※当ブログは管理人が個人の趣味で運営しているブログであることをご理解下さい。
※作品にに対する正当な評価や批評等をするものではありません。
![]() 世界名作劇場応援ブログ「ハイジの寝言☆ミ」 【世界名作劇場。かつてこれほどのコンセンサスを得られたアニメーションがあっただろうか?いや無い。いま最もリベラルで多様なイデオロギーに対して完全なる世論の一致を見られるのは唯一世界名作劇場だけなのだ。】 「ハイジの寝言」第2章 〔名劇論〕 2-1冒頭より抜粋 全世界から集められた素晴らしい作品たちを呼称して世界名作劇場。またの名を名劇。そんな物語たちを記録した伝説的ブログ!「ハイジの寝言☆ミ」。聴こえるか!?主人公たちの想い。届け、あなたのハートにッ! ★現在アルプスの少女ハイジを含む17作品を紹介中! ★本日はさらに「ポルフィの長い旅」を更新予定! ★次回予定作は欧州に決定!こうご期待! COMING SOON! |
うれしい!各地から賞賛の声が続々! 〜購読者の感想〜 「なんて言えばいいんだよ?つか、これってオレたちまで馬鹿にみられるじゃん。ハイジの寝言って言うより管理人の寝言だよ」 「自分のブログに宣伝貼っても意味ないと思うわ。 ヤッパリ処置なし。チャンチャン 」 「 ・・・ 」 |
「もういいわ。好きにおやんなさい。日曜日にやるのね?」
(´・ω・`) はい・・・・・。
前回広告
ここ牧場の少女カトリ キャラクラー追加
ウッラ |
【テームの妻でカトリが来る二年前に娘のレイナを病気で喪います。それ以来精神を病んでしまい、突然思い立ったように突飛な言動や行動をおこすように・・・。初対面であるにもかかわらずアベルを譲るようにカトリに迫ったり、食事前にクレープを大量に焼いて食べたりしていました。後に病気も快方に向かいます】 |
「 ワンッ! 」
エミリア |
「ごめんなさいね。また医療関係者なの、ふふっ。それにしても本当に世界名作劇場にはお医者様関係がおおいわね?」 【クウセラ屋敷に向かう途中、足に怪我をしたカトリを診てくれた看護婦さん。彼女の話を聞いてカトリは医者になりたいと考えるようになります。トゥルク行きの列車で再び再会。アッキともこのとき出会い、後に二人は婚約することになります】 |
「一度お医者様を勢ぞろいさせたいね。そういえば愛の若草物語にはボクと同じ新聞記者がいたなぁ・・・おっと、セディ君のお父さんも記者だったかな?」クロ |
「 モォォ〜 」 【ライッコラ屋敷で飼われている牛。たぶん牡牛。何故かカトリによくなついています。大人しい性格ですが熊に襲われたカトリを救ったのはこのクロ。熊さんは冥界の門をくぐり、昇天してしまいました。他にもライッコラ屋敷にはビークナ、ルンストッカ、オメナ、ルシナ、ダイルなどの名前の付いた牛がいます】 |
「いらっしゃいクロ。クロは私の命の恩人ね。大好きよ、クロ」
「 ・・・・・・・・・ (ちっ・・またライバル登場かよ) 」
「 ・・・・・・・・・ (ヤバイ・・・ペッカより賢そうだよ・・・) 」
「?? なに? どうしたの二人とも?」
牧場の少女カトリ キャラクター追加
イルダ |
「カトリは本当に気の利く子だ。世界名作劇場で一番かもしれないねぇ」 【カトリの祖母でサラの夫の母。パルキ村で夫と共に農牧を営んでいる。サラが出稼ぎに出ている間カトリを預かる約束をしていた。持病の神経痛を患っているが、その他は比較的元気で、家事全般、糸つむぎなどの仕事をしている。夫婦仲は良好で、夫共々カトリのことをとても愛していた。ちなみにウコンネミ家とマルティのハルマ家は遠縁の親戚】 |
ユリス |
「カトリはどこへ出しても恥ずかしくない子じゃ。出したくはないが」 【カトリの祖父でサラの夫の父。パルキ村で妻と共に農牧を営んでいる。戦争で消息不明となったサラからの仕送りが途絶えた事で生活が苦しくなり、孫のカトリが働きに出ることを止められなかった。第一話では熊に大切な牛を襲われた挙句ゲガを負わされてしまう。カトリのことをとても愛している】 |
レオ |
【トゥルクの自由学院小学校に通う男の子で、公園で迷子になってしまったクラウスとアベルを一緒に探してくれた。以後カトリのことをとても気に入ってしまい、出会いのたびにあれこれ質問していた。その後に学校に通うようになったカトリとは同級生となる。カトリのことを「王女様」だと思い込んでいる】 |
「・・・・・・・・・」

「どうしたの、ペッカ、マルティ?」
「いや、カトリって意外と交友関係が派手だな・・・と・・・」
「ハッキリ言うよ。キミたち田舎者はカトリに相応しくない。彼女はボクのような都会っ子とアバンチュールな恋の冒険を楽しむべきなんだ」
「・・・どうしてこう次々ややこしい奴ばかり出てくるんだろうか・・・?」
| 名称 | 惑星カトリ |
| 代表 | カトリ・ウコンネミ |
| 政治形態 | 立憲君主制 |
| 人口 | 19億人 |
| 盟主 | 惑星セーラ〔セーラ連合国〕 |
惑星カトリは名作銀河で10番目に誕生した白色惑星で、「幸運の星」、「努力の星」などと呼ばれ、「小惑星ナン」と並び、名作銀河でも屈指の多くの女性たちが活躍している惑星である。
![]() |
冬にはオーロラが観測される |
国土は大半が平地であり、8割が森林、そして20万を超える湖沼などの自然からなる。
惑星全土では冬にオーロラが、また時にはサンタクロースやムーミンなども観測され、夏にはハイキング、秋には紅葉見物などもできるリゾート地としても有名な惑星である。
![]() |
セーラ駐留軍 |
その後、惑星セーラからの技術援助や資金援助、食糧援助などもあり、両国の関係は主従関係にありながら、極めて親密なものとなっている。
しかし一部ではこの従属関係を好しとせず、惑星セーラの支配を拒否し、惑星カトリを政治的独立に導くことを目的とした過激派も存在する。
国家元首は大統領が務め、国権の最高機関は一院制の議会。ただし大統領には大きな権限は無く、行政権はもっぱら内閣首相が握っている。
政党にはキリスト教党や学問党、牛党など、他の惑星では見られない特殊な政党も存在する。また、夫婦に準じる権利を同性カップルにも認める法律パートナーシップ法などもある。
現在の大統領は初の女性大統領ロッタ・クウセラ。内閣首相はカトリ・ウコンネミ。
![]() |
政府寄贈の牛 |
ちなみに農牧者は全て牛を飼育することが義務付けられており、また新しく農牧を起業する者には政府から2頭の雄牛と雌牛が贈られる。
![]() |
名作銀河カトリ大学 |
大学では学生の教育課程と修了要件の充足に応じて「カトリ学士」(学士・修士・博士)などの学位授与をおこなっているが、この学位を取得する事は非常に困難であり、また大変な名誉でもあるため、各惑星の天才秀才たちの多くが惑星カトリで学ぶことを目指している。
またこの惑星では「小惑星ナン」と同様に女性の社会進出が進んでおり、特に政治家・医師などは女性が半数を占めているため、宇宙の女性たちから「幸運の星」、「奇跡の星」などと呼ばれている。
「カトリ、この法案を次の国会に提出してくれないかしら?産前産後休業に関する新法案」
「あ、ロッタ大統領、ごくろうさまです。この仕事を片付けたらこちらから伺わせていただきます。詳しい話しは後ほど」
「女の強い星かよ・・・まいったな・・・」
「お前の負けだサル!ボクはカトリの下僕でも一向にかまわないッ!」
「う〜ん・・・独立運動はしちゃマズイ雰囲気なのかなぁ・・・?」
牧場の少女カトリ キャラクター追加
クラウス |
「ぼくね〜、カトリとけっこんするの!アベルともけっこんするの!」 【カルロとロッタの一人息子。クウセラ屋敷でのカトリの主な仕事は、このクラウスの子守だった。かなり幼いせいもあり、病気になる事もしばしば。また父親が他界した時も、その事実をよく理解していない風だった。リラク屋敷ではロッタがカトリにクラウスの世話の一切を任せきりにしたため、イーネスとの関係をこじれさせてしまった。アベルがとてもお気に入り】 |
ヘレナ |
【マルティのいとこ。カトリがライッコラ屋敷で家畜番をしていた頃に出会う。初対面の時からカトリのことを「家畜番」だとバカにし、ハルマ屋敷のパーティの時は刺繍のハンカチをめぐって対立、カトリがロッタから貰った唯一の外出着に「盗んだ服に違いない」と因縁をつけ、ビールをかけた。お嬢様気質が強く、自分そっちのけでマルティがカトリと仲良くしているのが気に入らなかったのだと思われる】 |
「理由?そんなものないわ。ダメなの私。あんたみたいなタイプ。ただそれだけ。私の視界から消えてくれない?」
「・・・・・」
「カトリを怒らせちゃダメだ。普段大人しいぶん、怒ると手がつけられない」
「だよね。・・・でもたぶん手遅れ。アレ、間違いなく怒ってるよね?」




▼フィンランドの国土の大半は亜寒帯であり、農業に適した期間は年間150日程度に過ぎず、そのため凶作などの不測の事態に備え常に巨大な倉庫に大麦やオート麦の種を大量に備蓄している。


うれしい!各地から賞賛の声が続々! 〜購読者の感想〜
「なんて言えばいいんだよ?つか、これってオレたちまで馬鹿にみられるじゃん。ハイジの寝言って言うより管理人の寝言だよ」
「自分のブログに宣伝貼っても意味ないと思うわ。
」












OPEN